【鬼教官くそ客制裁ブログ カードキー要塞、迎えがめんどくさくてキャンセルする男の末路】

  • 痛客

諸君、整列しろ。

本日も鬼教官だ。

本日は特別に「くそ客殿堂入り式典」を執り行う。拍手の準備をしておけ。

【事件発生の一報】

現場は、最近増えている「カードキーがないとエレベーターが動かない、あるいは客室階のボタンが押せない」タイプのホテルだ。

女の子が現地に到着し、店から連絡を入れた。

「お客様、エレベーターがカードキー式ですので、恐れ入りますがロビーまでお迎えをお願いできますでしょうか」

すると、この男から返ってきた言葉がこれだ。

「え、下まで行くの、めんどくさいし、じゃあキャンセルで」

貴様、今なんと言った。

もう一度言ってみろ。

言えないなら私が言ってやる。

く・そ・客・認・定だ。

【要塞ホテルの仕組みくらい理解しろ】

いいか、まず現実を理解してもらおう。

最近のホテルには、防犯のため、宿泊客のカードキーがないと客室フロアのボタンが押せない、あるいはエレベーター自体が作動しない仕組みを採用しているところが増えている。これはあくまで一般的な防犯対策であり、施設ごとに運用は異なるが、フロントを通していない人間が自由に客室階へ出入りできないようにするための措置であることに変わりはない。

女の子はフロントを通してチェックインしているわけではない。当然カードキーは持っていない。つまり、女の子が自力で貴様の部屋まで上がることは、物理的にできないのだ。

これは意地悪でも都市伝説でもない。ホテルの設計上、そうなっているという単純な話である。

女の子に「空でも飛んで来い」と言っているのと、構造上ほぼ同じことなのだ。翼がないと飛べないのと同様に、カードキーがないとエレベーターは動かない。これが現代の物理法則である。

【ロビーに降りるという大仕事を分解してやろう】

そんなに大変な作業なのか。鬼教官が、その「大仕事」を徹底的に分解して見せてやろう。

一、ベッドから体を起こす 二、ズボンを履く(履かなくてもいいが覚悟はしろ) 三、カードキーを手に持つ 四、エレベーターのボタンを押す 五、一階のボタンを押す 六、ロビーに出て「どうも」と一言発する

以上だ。

全工程、早ければ二分で終わる。カップラーメンができる前に完了する軽作業である。

これを「めんどくさい」と称するなら、貴様はきっと

リモコンを取るのがめんどくさいからテレビは一生オフ。 歯磨きがめんどくさいから今世は虫歯と仲良くする。 コンビニに行くのがめんどくさいから草でも食べる。

そのレベルの生物だ。人間を名乗るのはまだ早い。

【女の子が晒されるロビーの気まずさ】

貴様がベッドで「めんどくさいわー」と鼻をほじっている間、現場で何が起きているか教えてやろう。

女の子は、冬の札幌の寒さの中を移動し、気合いを入れたメイクのまま、宿泊客が行き交う明るいロビーで所在なさげに立ち尽くしている。「あの人、誰を待っているんだろう」という視線を浴びながら、ひたすらエレベーターを見つめる不審者と化しているのだ。

彼女は、貴様のために支度を整え、寒い中を移動し、すでに現地に立っている。それを「めんどくさい」の五文字で無に帰す。

これを現代語で何と呼ぶか。

く・そ・客だ。

【くそ客判定チェックリスト】

ここで、本日の貴様を科学的に判定してやろう。

一、カードキー式ホテルを自分で予約したか。→した 二、その仕組みを予約前に一切考えなかったか。→考えなかった 三、女の子が現地に到着した後に「めんどくさい」と言ったか。→言った 四、その一言でキャンセルを口にしたか。→口にした

四つ全部に該当した貴様、おめでとう。本日付で「殿堂入りくそ客」の免許皆伝だ。パーフェクトスコアである。受賞スピーチの準備でもしておけ。

【鬼教官からの鉄の掟】

同じ悲劇を繰り返さぬよう、ここで掟を叩き込む。

一、要塞ホテルを選んだ時点で、迎えは自分の役目と心得よ そのホテルを選んだのは貴様だ。迎えに行くという手間も、予約とセットで購入済みだと理解しろ。

二、「めんどくさい」は口が裂けても言うな その五文字を発した瞬間、貴様のランクは自動的にくそ客へ昇格する。昇格に喜ぶな。

三、予約の段階で店に一言伝えよ 「このホテル、カードキー式なんだけど大丈夫か」と事前に確認してくれれば、こちらも対応を一緒に考えられる。ただし、フロントに相談して通してもらえるかどうかは施設ごとに異なり、確約できる話ではない。事前の一言が、最善の予防策であることに変わりはない。

四、女の子が現地到着後のキャンセルは、最終手段ですらない それは単なる迷惑行為だ。ここは敢えて丁寧な言葉を使わない。

【迎えに来られる男は、最終的に得をする】

最後に、現場のリアルな話をしよう。

ロビーまで降りて、さりげなくエレベーターへ案内してくれる男。女の子は、その背中を見て「この人はちゃんとしているな」と感じるものだ。店の宣伝文句ではない。単純な人間の印象の話である。

たった二分の移動が、その日の印象を大きく左右する。こんなに費用対効果の高い行動が他にあるだろうか。

エレベーターのボタンを一つ押すだけで評価がガラリと変わる。それを「めんどくさい」で捨てる男は、二分間で得られる莫大なリターンを自ら蹴り飛ばしているのだ。もったいなさすぎて、鬼教官が泣きそうだ。

【本日の通達】

カードキー式ホテルを選んだのは貴様自身だ。であれば、ロビーへ降りるという一手間も、貴様自身の役目である。

「迎えがいるならキャンセルで」ではなく、「迎えがいるなら、今すぐ降りるよ」と言える男になれ。

その一言が言えない男に、この業界を利用する資格はない。

以上が本日の通達だ。

次にカードキー式のホテルを取ったとき、貴様の本気を見せてもらおうか。

返事は「イエッサー」だ。